ロボット雑記・ニューロンの趣くままに

エンピツで書いていた「人形つかいのロボット雑記」をこちらに引っ越しました。かなり独断と偏見で書いてます。 【問題点】IE6でサイドメニューが乱れます。NN7でコメントへの記入が出来ません。

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ロボットを「かわいい」と思う時(1)

普通、ロボットを見て「かわいい」とか「かわいくない」とか表現する場合、その対象となるのはロボットの「側:カワ:外装」のデザインを指している事が多いように思う。

私は、その潮流には「まった」をかけておきたいのである。
なぜなら、それではロボットと人形(ぬいぐるみ)との区別はなくなるからである。逆に、外装を全く持たない、もしくはデザインされていないロボットを「かわいい」と表現された例を紹介しておきたい。
一人はgeneさんであり、もう一人はよこりんさんである。なんだ、変な人の偏った意見か・・・と決め付けられても仕方が無いが、まぁ読んでください。

区別がなくなる、と書いた時点で、言いたい事はわかっていただけると思うのだが「動き」が「かわいい」かどうかを、問題にしたいのである。
福岡でロボカップ世界大会のあった2002年の事
中型リーグや小型リーグの準決勝をみていたgeneさんよこりんさんが「かわいい」といい出したのである。

写真はさらに古くて2001年メルボルンの中型リーグの記念写真である
2001_mel_mid_P9021148.jpg


この黒い布を纏ったような車輪で動くロボットのどこが「かわいい」のか?
一応、見ている人間は、これらのロボットが「サッカー」に準拠したルールで試合をしている事を知識としてもっている。だから、ロボットが何をすべきなのかは、見ている人間側に、もともと期待される動きとして予想されているはずだ。
その予想を超える動きをロボットが見せた時、驚きが生まれるし、予想通りであったとしても、「健気(けなげ)に」がんばっているように見えるのである。
そこから「かわいい」ということばが、生まれてくるのではないだろうか。
ここから、わかる事は、ロボットの出来不出来が、当然「かわいさ」のファクターであるのはもちろんであるが、見ている人間側の、「対象物に思いを馳せる能力」が大きく影響していると思われる。
あれは機械であって、あらかじめ仕込まれたプログラムで動いていて、ただそれだけのものだ。と「固定観念」にとらわれている人には、決して通じない話だから。

中型リーグを仕切っていらっしゃるTさんに、この話をして、どう思いますか? と、尋ねた事がある。
答えは、「自分でボルトを締め、半田付けをし、ソフトを書いて作りあげたものに、感情はわきません」という、普通のものだった。

だが、それは、本当かどうか、私は疑わしいと思っている。自分がロボットの研究をする立場だから、ロボットに感情移入などするべきではない、という抑制がかかっているのではないだろうか。ソレが証拠に、何人かのヒューマノイド製作者は、自分のロボットを「わが子を見るような目」で見つめているのを、見たことがあるし、自分自身、淀川君がうまくボールを認識するようになれば「よしよし、やっとここまで来たか」と思う。
(テストで懸命にボールをトラッキングする姿を見ていると、そろそろ疲れるだろうからやめようか、などと思うが、実はバッテリー残量とサーボの磨耗を気にしている、というところが、ロボットに対する感情移入の『正しい入り口』などと思っている。)

言いたい事は、技術・ネタを「知っている」ことと「感情移入」は矛盾せず両立できるということである。

そして、いかなる姿であろうとも、「モチベーション」をもち「達成しようと努力している」と思えるロボットの姿は、人が心を投射し、「かわいい」と思う事ができる対象になりえる。
ということである。

そういう事を、理解せず、取り合えず「見かけ」からロボットのデザインを始めてしまうデザイナーは、かならず失敗する。と、断言しておきたい。
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コメント

ビンゴ!

まぁ、ロボットが成熟してないのでデザイナーさんも辛いとは思うんですけどね。

「にくたらしいロボット」が出てないくらいですから、まだまだです。

FebruaryMarchさんコメントありがとうございます

え” 私、にくたらしいロボットいますけど・・・・
さすがにそれはブログでは書かないだけで

あれま

もう少し、心を広く持つです。

歩くのもたいへんですが、今週は割り込みで、ロボットの「安全性」について考えてみる予定デス

YOKUKANGAERUTO

ロボットがにくたらしいわけじゃなくて、作っている人間が・・・いや、べつに憎い訳じゃないんですが、納得できない事はありますね。
ソニーなんかは「安全性」と「面白さ」の矛盾に気がついているようですが、安全性を重視せざるをえないそうです。っていう話じゃない?

ちなみにおもちゃメーカーの基準では、「想定外の使用=誤用」はありえないんだそうで、つまり、子供がどんな使い方をしても安全という基準だそうです。(ってERC山口さんの講演会で聞きました。)大変そうですね。

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ロボットを「かわいい」と思う時(2)

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